ある夏の思い出〜ふるさと自慢〜

なんだかんだで夏でした。
ほどよく暑い昼に風が吹きぬける瞬間、
心なしか涼しくなってきた夕暮れ時、
かなり好きだ。

そんな真夏のような今日の午後、
授業中に俺は小学校時代の夏休みを思い出してしまったっす。


　小学校の頃、俺は金沢に住んでいた。
金沢といっても街からは少しはずれ、
すぐ近くに山があるという
なかなかエエ感じの場所に住んでいた。

小学校の頃の俺といえば、
一日中遊ぶことを考えてるという
生意気な餓鬼やった。

正直宿題なんてやった記憶がない。
一学期最後の帰り道なんて、
俺ほどテンション高い奴もおらんかったやろーね・・・

近所の歳が近い奴らと一緒に一日中遊んでいた。
ゲームなんかも持っていたけど、
外で遊んで疲れて帰った時くらいしかしなかった。

夏休みは毎年町内のイベントで
ホタル調査
なるものをやった。

街に近いが、山にも近いだけあって
田んぼもなかなか多く、
毎年夏の夜にはホタルもちらほら見られる。

主にヘイケボタルが多かったが、
たまにゲンジボタルなる
でっかいホタルを見る事もできた。
数年前に金沢に行ったが
ホタルがいっぱいおった田んぼも
今では住宅が立ち並ぶという
なんとも健康的な街になっていた。

昼間は近所の公園で遊んだ。
夏には「グミ」の木が実をつけ、
甘酸っぱいグミの実を冷やして食べた。

たまに近所の山にも遊びに行った。
ある程度上っていくと、岸壁があるのだが、
貝の化石がいっぱいとれた。

といったよーな、
現代の餓鬼達には想像すらできない生活を
送っていて。

気が狂いそうなくらい真っ青な空の下で
俺は一体何を掴みたかったのか
そんな事今となっては忘れてしまったが
あの時感じてた気分を今でも感じれるのが少しうれしい。

昨年、大学生になった俺は
アホみたいにのんきな今日の空の下で
二度と戻らないであろう夏の思い出を
もう一度掴もうとしている。

何考えてんねや俺。


夏は好きや。