人が生まれた理由

　相方に
「人類は何のために生まれてきたか、何のために生きているのか」
という質問をぶつけられた。
何かに影響されたらしくて、そんな事をたまに考
えるらしいよ。

　相方がゆーには、人間は戦争をしたりする事から、
人間が生きる理由は子孫繁栄ではない。
との事。
これは俺の中では不正解。
地球に生きる生き物で、縄張りや強さを巡って同族争いする種は多い。
そーいった生き物には全て子孫繁栄の本能が備わっていないかといったら、そーでもないやろーし。
もし人間に子孫繁栄の本能が備わっていないとしたら、
永い歴史の中でとっくに滅んでるやろーな。

だから子孫繁栄は人間が地球に生きる最大にして最小の本能であり、
理由なんやと思う。
同時に同族争いは、
子孫繁栄が人間が存在する理由である事を否定するための理由にはなってへん。
なぜなら、人間に限った事ではないが、
俺達は「感情」ってもんを持って生まれてきてしもた。
それが生物の歴史至上最大の成功であるか失敗であるかは知らへん。
だが、俺達は感情を持っているせいで誰かを愛し
（ここで言う愛は、異性を思う愛ではない）、
誰かと別れて、そして意見の食い違いから俺
達は争う。


相方と俺、たかが二人の人間の間に違う意見があんのに、
ましてや50億を越える人間がこの世には存在してる。
意見や感情の数は、人間の数に比例する。
せやから、こんだけの人間が生きる世界で、
意見の食い違いから、同族争いが起こってもおかしくはない。
だから俺は
「世界平和」や
「テロや戦争のない世界」
はいつまで待っても来るはずがないと思う。

まあまあ話がずれてしもたけど、
とりあえず人間が生きる理由は、
子孫繁栄に変わりはないと思うで。
俺達は今もこれからも争いと矛盾の中を生きていかなアカンのや。
じゃあもうひとつの課題、

「人間は何のために生まれてきた」や。

はっきしいってコレ、答えなんてないやろ。
生物の進化の中で、偶然できてしまったモンやと思う。
大体さ、新しい生物が生まれる事に理由なんてないやろ、
じゃあ魚は何のために生まれてきたの？
鳥は？
犬や猫は？
新しい生き物が誕生することに理由なんてないんや。


生まれてきてしもたからには、
おもいっきし生きてやろうとは思うけどな